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ベラルーシの女子陸上選手 帰国強要され 羽田空港で日本の警察に保護を求める

 

コーチ陣を公に批判した後、帰国を迫られ羽田空港へ連れていかれた

国際オリンピック委員会(IOC)は2日、コーチ陣を公に批判した後、帰国を迫られ羽田空港へ連れていかれたベラルーシの女子陸上クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)について、同選手は安全な状況にあり、当局が保護していると明らかにした。

IOCのマーク・アダムス広報部長が記者会見で述べた。

アダムス氏によると、ツィマノウスカヤ選手は羽田空港で日本の警察に保護を求めた後、空港の施設で一夜を明かした。

アダムス氏は、IOCは引き続きツィマノウスカヤ選手から話を聞く予定だと説明した。

REUTERS 20210802 1223

 

 

ベラルーシの五輪選手が亡命希望、出場機会奪われ帰国強制と訴え

東京オリンピック(五輪)に出場中のベラルーシの陸上選手が1日、意思に反して帰国させられないよう助けてほしいと訴え、国際オリンピック委員会(IOC)に介入を求めるビデオ声明を発表した。

声明を発表したのは女子陸上のクリスチナ・チマノウスカヤ選手。SNSに投稿した動画の中で、「私は圧力をかけられた。彼らは私の同意なく、強制的に私をこの国から出国させようとしている。IOCに介入を求める」と訴えた。

ベラルーシ・スポーツ連帯財団のアナトール・コタウ氏によると、これに先立ちチマノウスカヤ選手は、ベラルーシ代表として出場することができなくなり、即刻首都ミンスクに戻らなければならないと告げられていた。同財団は、ベラルーシ政府に抑圧された選手たちを代表している。

チマノウスカヤ選手と直接連絡を取っているコタウ氏によると、1日午後3時ごろ、ベラルーシ選手団の代表が選手村を訪れ、チマノウスカヤ選手に対し、「ミンスクに戻ることが決まったので荷物をまとめるよう」指示したという。

チマノウスカヤ選手は1日、ベラルーシのスポーツニュースサイトの取材に「ベラルーシで投獄されるかもしれない」と不安を語り、「私は解任されることも、代表チームから追い出されることも恐れない。私は自分の身の安全を心配している。今この瞬間、私はベラルーシでは安全でいられない。私は何もしていない。しかし彼らは私が200メートルに出場する権利を奪い、私を帰国させたがった」と話した。

投獄を恐れる理由について、チマノウスカヤ選手は具体的な説明はしていない。ただ、同選手は先に、国家スポーツ当局に対して批判的な発言をしていた。

コタウ氏によると、チマノウスカヤ選手は現在、羽田国際空港の警察署にいるという。同選手は羽田を午後10時50分に出発するトルコ・イスタンブール行きのトルコ航空便に搭乗する予定だった。

しかし空港に到着するとすぐ、チマノウスカヤ選手は日本の警官に近づき、政治亡命を申請したいと伝えたという。

ベラルーシ国家オリンピック委員会は1日、チマノウスカヤ選手は「感情的、精神的状態」を理由に大会を欠場すると発表。フェイスブックに掲載した声明の中で、「医師の判断によると、ベラルーシ陸上のクリスチナ・チマノウスカヤ選手の感情的、精神的状態を理由に、陸上代表のコーチ陣が、第32回オリンピックに同選手を出場させないことを決定した」と説明。「200メートルと1600メートルリレー予選の出場申請は撤回された」とした。

一方、チマノウスカヤ選手は、自室に来た代表チームの関係者から、数時間以内に空港へ行くよう告げられた後、心理学者が自分の所にやって来て、意味のないことを話していったと主張する。

ベラルーシ・オリンピック委員会の声明に対しては、「私のところに医師は来なかった。誰も私を診察していない」と反論。「こんな状況が続く中にあっても、私の精神状態は良好だ。私は普通にやっていて、健康問題も、トラウマも、精神的な問題もない。私は走る準備ができていた」と訴えている。

チマノウスカヤ選手は陸上競技のヘッドコーチから、「この問題はもはや(陸上競技)連盟のレベルでも、スポーツ省のレベルでもなくなり、もっと高いレベルの問題になった」と告げられ、さらに「私をオリンピックから排除して帰国させなければならない。なぜなら私がチームの競技の妨げになるからだと告げられた」という。

チマノウスカヤ選手は7月30日のインスタグラムへの投稿で、自分の同意なく1600メートルリレーの出場者登録が行われたと書き込んでいた。

これについて同選手は「激高した」とベラルーシのメディアに語り、これまで出場した経験のない距離のレースに出場させるのは、あまりにも礼を欠く行為だと訴えた。

インスタグラムに投稿した動画で不満をぶつけたチマノウスカヤ選手は、「(チーム関係者が)私に脅しの電話をかけてきて、競技を続けたければこの動画を削除しろと要求した。私は最初、長い間削除を拒んだが、その後削除すると電話はやんだ」と話している。

IOCはCNNに寄せた声明で、「メディアの報道を見て状況を調べ、NOC(ベラルーシ・オリンピック委員会)に説明を求めている」とした。

CNN 20210802 1148

 

 

帰国強要されたベラルーシ陸上選手、羽田空港でIOCなどと協議

国際オリンピック委員会(IOC)は2日、自国の五輪当局者を批判したことで、帰国するよう圧力をかけられたと報じられたベラルーシの女子陸上選手が羽田空港で当局者と協議していると明らかにした。

IOCのツイートによると、同委と東京五輪の当局者はクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)および当局との対話を継続し、「数日中に次のステップを決める」方針だ。

IOCはその中で、同選手が「安心に感じているとわれわれに伝えてきた」とした上で、報道についてベラルーシのオリンピック委員会に説明を求めているとも指摘した。

ロイター通信によると、ツィマノウスカヤ選手は意思に反して羽田空港に連れて行かれた後、東京からの出発便への搭乗を拒否し、第三国への亡命を求めている。

同選手は、他の選手が必要な回数のドーピング検査を完了していなかったことから、自分が練習していないリレー種目への出場をコーチから突然求められたとし、ベラルーシ・オリンピック委員会をソーシャルメディアで批判していたという。

東京五輪のデータによると、同選手は7月30日に行われた女子100メートル予選に出場。8月2日の女子200メートル予選にも出場予定だった。女子400メートルリレーのメンバーにも登録されている。

欧州連合(EU)や米国などは今年、ベラルーシが5月に民間旅客機を強制着陸させて反体制派ジャーナリストを拘束した事件などを受け、ルカシェンコ政権に制裁を科した。ベラルーシ・オリンピック委員会の委員長はルカシェンコ大統領の息子のビクトル・ルカシェンコ氏。

Bloomberg 20210802 1332

 

 

 

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